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知財と社会シリーズ <第一弾:特許情報とSDGs関連技術>
2022年09月30日
最近新聞やテレビでもよく目にするSDGs。なかなか一言で説明するのが難しいこちらの言葉ですが、
外務省のHPによると、以下のように定義されています。

持続可能な開発目標(SDGs)とは、「2015年9月の国連サミットで採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記載された、
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」こと*1を誓っています。

SDGsは日本でも積極的に取り入れられており、知財業界もこの目標に向けて様々な取り組みを行っています。

例えば、2013年に世界知的所有権機関(WIPO)によって設立されたWIPO GREENは、
環境にやさしい技術分野におけるイノベーションを奨励し、気候変動や食糧安全保障、環境に関する加盟国の取り組みに貢献することを掲げて、
オンラインデータベースやネットワークを通じて主要な当事者をつなぐという、気候変動に対する世界的な取り組みを支援しています。

SDGs のコンセプトは、5つの P(People:人間、Prosperity:反映、Peace:平和、Partnership:パートナーシップ、Planet:地球)で始まる単語に整理されますが、
上記の活動はまさしく、P(パートナーシップ)によるP(地球)のための活動といえますね。

また、特許情報を用いてSDGs関連の技術を見える化することで、
競合他社/製品の特定やアライアンス先の選定、或いはイノベーション創出のための技術動向の把握も可能になります。
更には、企業価値を高めるために、特許情報をESG投資の指標として用い、
環境問題に関心のある株主からの出資を募る等の活用方法も見込まれます。

今後も、このような知財業界におけるSDGsの取り組みは活発化するとみられますが、
弊社でもSDGs関連技術における動向調査の対応は可能ですので、是非ともお声がけいただけると嬉しいです。

*1:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
知財と社会シリーズ <第一弾:特許情報とSDGs関連技術>